今回は山本甲士さんの『戻る男』を紹介します。
面白くて一気読みしてしまいました・・・
こんな方におすすめ
- 山本甲士が好き
- どんでん返しが好き
- 一気読みできるくらい面白い本を探している
- タイムスリップ系の話が好き
書籍情報
出版社:小学館文庫
発売日:2018年12月
頁数: 320頁
文庫判
※単行本:2010年6月、中央公論新社より出版。文庫判:2012年3月、中公文庫より出版。
Contents
作者について
山本甲士(やまもと こうし)
1963年生まれ。96年横溝正史賞優秀作『ノーペイン、ノーゲイン』でデビュー。その後2001年の中央公論新社刊『どろ』に始まる『かび』『とげ』(いずれも小学館文庫)と続く<巻き込まれ型小説>三部作を発表。他に『わらの人』(文春文庫)『あたり 魚信』(文藝春秋)『ばす』(双葉社)『ひろいもの』(小学館)『ひなた弁当』(中央公論新社)など。
『戻る男』単行本より引用
『戻る男』内容紹介
過去をリセットできるとしたらどうしますか
ある日、作家の新居航生のもとに一通の書状が届いた。航生は、作家として5年前に出版した『もう一つの扉』が大ヒットを飛ばしたが、その後は小説を書いておらず、離婚して一人暮らしをしていた。書状は、タイムスリップを研究しているという、八木俊太郎という人物からだった。それによれば、ある程度ならタイムスリップが可能だという。可能なのは、過去へのタイムスリップのみで、未来は不可能。その過去も、当人が生きている時代に限られ、過去の自分自身に会えるわけではなく、当時の自分に重なることになる。そして、歴史を大きく変えるようなことを実行するのは不可能、ということだった。
自分が体験した小さな事実なら変えられる――。 考えた末に、実際に体験したことを雑誌に書くことにして、航生は八木の提案を受け入れタイムスリップを経験してみることにした。
航生は、中学生のときにいじめの標的にされたことがあり、航生は、この過去を変えようと思った。八木の運転で連れて行かれた部屋で八木と話すうちに、航生は、中二の文化祭会場である市民会館のホールの席に学生服を着て座っていた――。果たして、過去はリセットできるのか。小学館より引用
『戻る男』登場人物
※登場順、ふりがながなかったのはそのまま書いてます。
・新居航生(あらい こうせい)
・岡田 九州新聞文化部記者
・梨沙(りさ) 航生の元妻
・八木俊太郎 手紙の差出人
・曾根芳光(そね よしみつ) 航生の叔父
・川道徳次 中央書店 書籍部編集者
・稲葉和貴(いなば かずき)
・堀江
・錦織加奈江(にしきおり かなえ)
・辻山
・白川
・早崎孝音(はやさき たかね)
・大浜康彦(おおはま やすひこ) ドリフト
・落合章吾 ミスターSE
『戻る男』感想
タイムスリップの話と思いながら読み進めていたら、まさかの良いどんでん返し。
面白くて一気読みしました。
もし過去に戻れるとしたら、いつに戻りたいかなぁ、、
自分が小中学生の頃に読んで、大人になってからまた読んだらどんな風に感じるだろうって思いました。
小中学生にも読んでほしい一冊です。
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