この作品は読んだ人同士の謎解きの答え合わせが話題のようなので、書いていきます!
読まれてないかたは読んでから答え合わせを楽しみましょう!
※ネタバレ注意※
といっても、あくまでも個人的な考察です。ご了承ください。
第一章で死んだのは誰なのか。
死んだ原因となったのは、吉住と宮下を乗せた車が轢いてしまったことよる。
文章から読み解くと
①車のフロントガラスの右側から人影が現れ、衝撃音とともに何かが音もなく落ちた。午後7時8分の出来事。
②雅也が商店街にいる時間は午後6時58分。
包丁を購入し、大きな山車を追い越しレジ袋とパッケージを捨てる。
人混みの商店街を南端まで行き、左に曲がり、アパート前の路地まで走る。
Tシャツの下で包丁はしっかり握っている。
③雅也と同時刻。同じ商店街にいる隈島。
雅也と同じルートだと10分ほどと考えるが、人混みの商店街だと倍は時間がかかってしまう。ラークの箱を握ったまま、タイヘイの前を南方向へ進んでいる山車の背後を抜けて路地に入る。
④19時4分頃、邦夫と弓子が言い合いになり、邦夫がアパートを出ていき、弓子が玄関のドアを開けた時に事故が起こった。
人影が地面に落下し、手に握られていたものがアスファルトに転がる。
この4つを踏まえると、アパート前の路地から出てきた人物が死んだということになります。
上の①〜④は作品に書いてある順なのですが、④で??の状態に。
本に載ってる地図と本文を読み返してみたらそういうことかと。悔しい〜!!
包丁を落とした時の音
タバコの箱を落とした時の音
それぞれどんな音がするか想像すると、、、
誰が死んだのが読み解けた時、謎が解けて嬉しい反面、とても悲しかったです。
第二章はなぜ死んだのか
珂が自宅の2階でテレビのニュースを見ていて何かに気付きます。
慌てて録画して一時停止をした時の画面が二章最後の1ページに載ってますね。
よく見ると、、、
鳥肌立ちましたね。びっくりしました。
終章で、邦夫が少年たちに、今の子たちはいつも、どんなことをして遊ぶの?の問いに、
かくれんぼ、車の中とか?と答えます。
ということは、、
ただ力が弱いし、どう殺したのかなって少し疑問です。
第三章、絵の謎
まず、竹梨が十王還命会の入会してる証拠について
・シロさんが竹梨に水元が十王還命会の車が事故を起こしていた件を知っているのかと問い、捜査に私情をが入り込むと、、と話します。
この会話の前にシロさんが水元に向かって宗教の偏見はあるのかと質問している。
=シロさんは竹梨が入会してるのを知っていて庇った?
・6年前のゆかり荘前で起きた事故のもう一人の目撃者により不起訴。
=ゆかり荘を張っていたのは竹梨だった(終章に書かれてます)
・祝詞が終わった後、守谷はずっとそこにいたのを知っていたかのように何かを伝えようと竹梨を見つめる
・宮下と初めて会ったのは12年前。
宮下の遺体がブルーシートに濾された光によって若返ったように見え、出会った頃の彼女の顔に似ていた。
=最近までの宮下を知っている
絵の謎は第二章最後の一枚に写っているボールペンはモンブランです。
ということは、、
宮下が殺された原因が分かんないんですよね。
何か密告しようとして、なのかな。
終章
終章は短めに。
最終ページの写真については、弓子が書いてある方を持っているのではないかと思います。
邦夫も耳の自信は持ってるはずだし、書いてなければバレますよね。
ゆかり荘に一人で待ってる弓子は、邦夫が竹梨と会ってる間どんな行動をしたのかな。
終章のタイトルが「街の平和を信じてはいけない」
何か起きてそうですね。表紙と裏表紙の絵は何を意味してるんだろう。
『いけない』感想
今作は違った体験ができるというか、謎解きの伏線が素晴らしい。
でもまだまだ謎がたくさん。すっきりする日は来るのだろうか、、
本は断然、紙の方をオススメします。
電子も良さはありますが、何回も疑問にぶつかるので何回もページ戻ったり進んだりして、多分酔います笑
また読みたくなる本です。
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