今回は湊かなえさんの『境遇』を紹介します。
ドラマの為に書き下ろされた作品みたいですね。
面白くて一気読みしちゃいました。
こんな方におすすめ
- 湊かなえが好き
- ドラマ化された原作を知りたい
- 小説に出てくる難しい漢字を理解して、さらに作品を楽しみたい
書籍情報
出版社:双葉文庫
発売日:2015年10月15日
頁数: 317頁
文庫版
※単行本:2011年10月 双葉社より刊行
Contents
『境遇』内容
政治家の妻であり、息子のために描いた絵本『あおぞらリボン』がベストセラーとなった高倉陽子と、新聞記者の相田晴美は親友同士。共に幼いころ親に捨てられ児童養護施設で育った過去を持つ。ある日、「息子を返してほしければ、真実を公表しろ」という脅迫状とともに、陽子の息子が誘拐された。「真実」とは一体何なのか。そして犯人は…。絵本『あおぞらリボン』(作・みなとかなえ、絵・すやまゆうか)を特別収録。【「BOOK」データベースの商品解説】
デビュー作の絵本がベストセラーとなった陽子と、新聞記者の晴美は親友同士。ある日「真実を公表しなければ、息子の命はない」という脅迫状とともに、陽子の息子が誘拐され…。事件の鍵となる絵本「あおぞらリボン」も収録。〔2011年刊に「あおぞらリボン」を収録〕【「TRC MARC」の商品解説】
デビュー作の絵本『あおぞらリボン』がベストセラーとなった陽子と、新聞記者の晴美は親友同士。共に幼いころ親に捨てられ児童養護施設で育った過去を持つ。ある日、「真実を公表しなければ、息子の命はない」という脅迫状とともに、陽子の息子が誘拐された。「真実」とは一体何なのか。そして犯人は……。巻末に絵本『あおぞらリボン』(文・みなとかなえ 絵・すやまゆうか)を収録。【本の内容】
双葉文庫より引用
今作は巻末に事件の鍵となる絵本が収録されていて読み応えがあります!
『境遇』登場人物一覧
※登場順
・高倉 陽子(たかくら ようこ) あおぞらリボン作者 幼い頃は児童養護施設『ゆうあい園』にいた
・高倉正紀(たかくら まさき) 陽子の夫 県議会議員
・裕太(ゆうた) 陽子の息子
・後藤亜紀(ごとう あき) 正紀の秘書
・吉井友和(よしい ともかず) 政治経済学部の准教授
・晴美 児童養護施設『朝陽学園』で18年間過ごした 新聞記者
・後藤道代(ごとう みちよ) 良隆の妻
・後藤良隆(ごとう よしたか) 高倉正紀後援会会長
・高倉正憲(たかくら まさのり) 正紀の父
・岩崎(いわさき) 後援会 正紀の同級生 酒屋を経営
・弘子(ひろこ) 正紀の母
・高松秀夫(たかまつ ひでお)
・下田俊幸(しもだ としゆき)
・佐知子(さちこ) 高松秀夫の妻
・樫原多恵子(かしはら たえこ) 児童養護施設『ゆうあい園』 元園長
・千香(ちか) 樫原園長の孫
『境遇』人物相関図(原作)
『境遇』感想
※ネタバレ注意※
『境遇』はドラマの為に書き下ろされた作品です(文庫版の解説で書かれています)
文中のテレビや新聞で知ったニュースを最後まで追いかけない、というのが今の社会を映すようで印象に残りました。
境遇の仮タイトルは『白日』だったそうです。
ドラマの為に書き下ろされた作品なのに、巻末に事件の鍵となる絵本が収録されており、とことん読者を楽しませてくれます。
計算されつくした本作品に脱帽。
今作はイヤミスではなく、温かいミステリーなのかな。
伏線を読み解くのに何度も読みたくなる、そんな作品です。
晴美の【友人】に注目です。
ドラマの配信は確認できませんでしたが、観るならDVDかBlu-rayという感じですかね...
配信情報が入れば随時更新します。
『境遇』に出てくる漢字の読みかたと意味(さらに楽しみたい方に)