今回は東野圭吾さんの『人魚の眠る家』を紹介します。
こんな方におすすめ
- 東野圭吾が好き
- 『人魚の眠る家』原作と映画の違いを知りたい
- 小説に出てくる難しい漢字を理解して、より作品を楽しみたい
書籍情報
出版社:幻冬舎文庫
発売日:2018年5月
頁数: 472頁
文庫判
※単行本:2015年11月、幻冬舎より出版。
Contents
著者について
一九五八年、大阪府生まれ。大阪府立大学工学部卒業。エンジニアとして勤務しながら、八五年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。九九年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、二〇〇六年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、一二年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第7回中央公論文芸賞、一三年『夢幻花』で第26回柴田錬三郎賞、一四年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。その他『マスカレード・ナイト』『雪煙チェイス』『虚ろな十字架』『ラプラスの魔女』など著書多数。
文庫そでより引用
『人魚の眠る家』内容紹介
「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。娘がプールで溺れた――。病院で彼等を待っていたのは、〝おそらく脳死〟という残酷な現実。一旦は受け入れた二人だったが、娘との別れの直前に翻意。医師も驚く方法で娘との生活を続けることを決意する。狂気とも言える薫子の愛に周囲は翻弄されていく。
幻冬舎より引用
『人魚の眠る家』登場人物(原作)
※登場順
・宗吾(そうご)
・播磨薫子(はりま かおるこ)
・榎田博貴(えのだ ひろき)
・播磨和昌(はりま かずまさ)
・星野裕也(ほしの ゆうや)
・多津朗(たつろう) 和昌の父
・瑞穂(みずほ) 播磨夫妻の娘
・生人(いくと) 播磨夫妻の息子
・美晴(みはる) 薫子の妹
・千鶴子(ちづこ) 薫子の母
・若葉(わかば) 美晴の娘
・進藤(しんどう) 脳神経外科 医師
・☆神崎真紀子(かんざき まきこ) 和昌の秘書
・茂彦(しげひこ) 薫子の父
・武藤(むとう) 看護師
・浅岸(あさぎし)
・川嶋真緒(かわしま まお)
・新章房子(しんしょうふさこ) 特別支援教育士
・米川(よねかわ) 新章房子の前任
・門脇五郎(かどわき ごろう) 募金活動
・江藤雪乃(えとう ゆきの)
・松本敬子(まつもと けいこ) 募金活動
・江藤哲弘(えとう てつひろ) 雪乃の父
・渡辺(わたなべ) 刑事課 係長
・大村(おおむら) 瑞穂の主治医
『人魚の眠る家』原作と映画の違い
※ネタバレ注意※
ストーリー進行が違うかもと感じた箇所だけあげさせてもらいました。
原作 | 映画 |
宗吾が瑞穂を見た日は雪で風で飛ばされた帽子を取りに一人で播磨邸へ | 友達と複数でボール遊びをしていて、ボールを取りに播磨邸へ |
うさぎのぬいぐるみは雪乃に新章房子(薫子)があげる | うさぎのぬいぐるみは瑞穂に若葉があげる |
真緒が訪問した日は車で行き、雨が降ってない | 真緒が訪問した日は大雨 |
真緒が薫子に星野と結婚間近だと嘘をつく | |
真緒と和昌は会ってない | 真緒が和昌に星野を返してと頼みに行く |
門脇と和昌は大学のサークル仲間 | |
新章房子は登場しない | |
千鶴子が和昌に薫子のことを相談する | |
スケッチブックは出てこない | スケッチブックの場所を探す |
瑞穂の命日が違う |
『人魚の眠る家』感想
映画については、2時間で内容収まるの?!って思いましたが、よくまとまっていて良かったです。
内容が結構しんどいので、賛否両論あると思います。
映画だと新章房子が出てこなかったのが意外。
確かに本ならではの仕掛けなので、巧妙なストーリー変更に唸りました。
俳優陣の演技力は言うまでもなく、さすがの一言。
原作だと門脇と絡みがあるのは薫子。映画だと和昌。
子どもの事を思って伝えるシーンを薫子と和昌の両方の視点でみれて良かったです。
テーマが結構重いので、良かったと言っていいのか迷うような不思議な作品でした。
ただ、見たほうが良い作品であることは間違いないです。
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『人魚の眠る家』(原作)難しい漢字のよみかたと意味