今回は柚月裕子さんの『臨床真理』を紹介していきます。
こんな方におすすめ
- 柚月裕子が好き
- 臨床心理士がどんな仕事なのか知りたい
- 一気に読み進めてしまう小説が知りたい
- 小説に出てくる漢字を理解してスラスラ読めるようになりたい
書籍情報
出版社:角川文庫
発売日:2019年9月
頁数: 400頁
文庫版
※単行本:2009年1月 文庫版上・下:2010年3月、ともに宝島社より出版
Contents
著者について
柚木 裕子(ゆづき ゆうこ)
1968年岩手県出身。2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、16年『狐狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。
18年『盤上の向日葵』で「本屋大賞」2位。『最後の証人』に始まり、『検事の本懐』『検事の死命』、そして『検事の信義』と続く「佐方貞人」シリーズはドラマ化され、累計50万部を超えるヒットシリーズに。
著書に『蟻の菜園ーアントガーデンー』『パレートの誤算』『朽ちないサクラ』『ウツボカヅラの甘い息』『明日の君へ』『慈雨』『合理的にあり得ない 上水流涼子の解明』『凶犬の眼』などがある。『臨床真理』文庫そでより引用
『臨床真理』紹介文
人の感情が色でわかる「共感覚」を持つという不思議な青年ー
藤木司を担当することになった、臨床心理士の佐久間美帆。知的障害者更生施設に入所していた司は、親しくしていた少女、彩を喪ったことで問題を起こしていた。彩は自殺ではないと主張する司に寄り添うように、美帆は友人の警察官と死の真相を調べ始める。だがやがて浮かび上がってきたのは、恐るべき真実だった••••••。人気を不動にする著者の全てが詰まったデビュー作!『臨床真理』文庫裏表紙より引用
『臨床真理』登場人物
※登場順
救急隊員
・新田(にった)
・土井(どい)
・梶山 健一(かじやま けんいち)
・水野 彩(みずの あや)
・安藤 守雄(あんどう もりお)
・佐久間 美帆(さくま みほ) 臨床心理士
・藤木 司(ふじき つかさ)
・湯守 遥(ゆもり はるか)
・高城(たかぎ)
・達志(たつし) 美帆の弟
・栗原(くりはら) ハイテク犯罪室 警官
・大木戸 隆(おおきど たかし) 東郷製作所 人事部長
・西澤 利明(にしざわ としあき) 障害者就労援助センター 人材派遣部長
・可奈(かな)
・岩井 健次(いわい けんじ) 少年課課長 栗原の元上司
『臨床真理』を読んだ感想
この作品が柚月裕子さんのデビュー作なんて、そりゃあ注目されますよね。
抜群の読みやすさ、ラストはモヤモヤしないでちゃんと着地します。
臨床心理士の話ですが、読みやすいので理解が深まりました。
内容については、読んでいくうちになんとなくラストが掴めてきます。
しかし、救急車の中で言った、彩の「死にたい」って言葉の本当の意味は、、、って気が付いた時、つらくなりました。
人権の問題がなくなる世の中になってほしいものですね。
読んで良かったです。
臨床心理士が分かる本↓↓
『臨床真理』出てくる漢字と意味